Wo mo'

日常×気まぐれブログ☆

質問力の大切さ〜育成トレーナーを経て感じること〜

 

 

十数年

飲食業界で育成トレーナーをしてきた経験から

得たことや感じたことを書いてみようと思います。

 

 

現在は飲食業界からは遠のきましたが

主人は飲食業での管理職の人。

 

お互いキャリアが長いだけに

基本的には彼のやり方には口を出しません。

スタンスが違うので

「絶対私の部下にはなりたくないわ」

断言しているくらいの彼が

時折 育成がらみの悩みや出来事を口にする。

 

 

そういう時はおそらく聴いてほしいの片隅に 

アドバイスも欲しているのだろうなぁと

感じながら話を聴きます。

実際 こうして耳にするだけに

業界から遠のいてる感はあまりない日常ですね。

 

 

私の場合パートさんや学生アルバイトさんの

トレーナーにつくことが多く

初めてのアルバイト。という学生さんも

もちろんいました。

 

私の軸となる方針は

いくつかあるのですが そのひとつが

「質問すること。」

 

「これはこうするんだけど なぜだと思う?」

「今のにもう一つプラスがあれば良かったね!

何だと思う?」

「さっきの作業、あの順番にしたのはどうしてなんだろう?」

 

あくまで一部分の例ですが

こんな感じでいつも質問しちゃいます。

 

最初は誘導するようなこともありますが

理由は 考える力を養ってもらいたいからです。

 

理由や目的を知らずに

言われたことだけするということが

習慣付いてしまうと 突発的なことに

対応できなくなったり、

お客様ありきの飲食業なのに お客様の空気を

読むことや違和感に気づくことが疎かになります。

 

 

大抵の人は最初こそは

私がいてる。ということだけで

「今日は何を聞かれるんだろう?」と気を張り

アンテナを立てます。

 

最初はそれでもいいんです。

繰り返していくと 私がいなくても習慣になり

自主的に行動できるようになるのですから。

そして常に

相手とのコミニケーションの時間も大切にすること。

 

何にしろ

私を知ってもらうこと。相手を知ること。

その関係を築きながらが必須条件と考えてます。

 

 

もちろん全員に当てはまるわけではない。

ディナータイムの立て直しに 呼ばれ担当した時の事。

 

数日はディナータイムのメンバー

どんな特徴があるのかや、課題は何なのかを

確認するだけに留めます。

 

その後いつものごとく

質問していくと 2日後に「辞めます」と

アルバイトの女子大学生さんが言いに来ました。

まとめると

 

「就職も内定もらってるし

ここでは別に時間給だけもらえたらいいと思ってたんで

いろいろ要求されたり考えて行動はしたくない」

 

とのことでした。

 

せっかく出逢えたご縁でもあるし

人不足になるのは避けたいところですが

私は軸になる方針により

人不足に悩まされたことがなかったし

それ以前に 彼女が力を発揮できるのは

ここではないんだろうなと感じたので止めませんでした。

 

表情も乏しく淡々とだけ作業をする彼女を

数日見て 他愛ない会話を交わした中で

質問していくことは 確認の一つでもありました。

 

「彼女は ここでの時間に価値を持っていない」

という結論も出ていたので 

その場合は去る方が双方の為になります。

彼女も会社も

無駄な時間を過ごしたと思わずに済むのなら

それに越したことはないと思います。

他の方にも「答えを教えてくれない意地悪な人」とも

言われたりもありましたね。笑

 

 

だけども

質問することによって 相手の思考力が広がります。

そして仕事だけに限らず

その方たちの日常でも活かされるんですよね。

 

もちろんどんなことを問うのか。という

質にもよると思います。

 

部下を育成する側も

日々質問力に磨きをかけると

同じく日常のあらゆる場面での視野も広がると思います。

 

現に私は  育児にも その他の業種でも

そして自分自身にも。

質問力が活かされてます。